私たちは今、資源革命の時代にいます。急激な人口増加と都市化、天然資源の不足に直面しているこの世界では、資源の確保とその最適化、再生化が私たちの将来にとって必要不可欠になってきています。
ベオグラード市の現在の廃棄物最終埋立処分場であるVinča埋立場は、1977年に建設されました。ヨーロッパに残る解決するべき最大の「旧式オープンダンプサイト」の1つです。この埋立場を早期閉鎖のうえ、最新鋭の環境に優しい廃棄物管理システムの導入を行う事が急務となっています。
またVinča埋立場には埋立ガス回収システムが存在せず、埋立場から排出されるメタンガスは周辺大気及び気候変動に甚大な悪影響をおよぼしています。本プロジェクトはこれを解決。220万本の新規植林に相当する年間25万トンのCO2相当の温室効果ガス排出量の削減を見込みます。
本PPPプロジェクトは、EU及びセルビアの厳格な環境基準を満たし、埋立廃棄物量の削減と温室効果ガスの排出削減を行う事でセルビアにおける環境保全及び循環型経済への転換に貢献します。本プロジェクトはベオグラード市及びセルビア共和国にとって長く待ち望まれていた解決策を提供するものです。本プロジェクトのスコープは以下となります。
- Vinča廃棄物最終埋立処分場の適切な閉鎖
- 新規管理型埋立場の建設・運営
- 汚染水浄化処理施設・運営
- 廃棄物の焼却処理による余熱及び埋立ガスをクリーンエネルギーとして活用した発電・熱供給施設の建設・運営
- 建設廃材処理施設の建設・運営